淡々と

行動範囲が狭い主婦の静かな日々のあれこれ。家族のしあわせ、シンプルライフ。

天気の子

夏休みに突入した娘と、映画「天気の子」を観てきた。このところトラブルを抱えている娘の気分転換に。母としては心身ともに娘の健康が1ミリも損なわれることなく大人になって欲しいと願っているけれど、成長過程に傷つくことは不可避だし、特にスマホ時代は色々ややこしいな~。

なんの予備知識も先入観もなく観た「天気の子」だったが、結果私は号泣で、娘は至ってクールな反応。決して娘が否定的な感想を持ったわけではなく、なんというか、人それぞれ受け止め方が違う作品のような気がする。

ただ、物凄い熱量と才能と技術を持った完璧主義な集団が創造した、素晴らしい映像作品であることは確か。視覚表現の美しさに音の相乗効果が相まって、劇場で観たのは正解だった。水や光や空気の動くさま、青、東京の情景が現実以上に鮮やかに描写されていて圧巻。一瞬の細部までまったく手を抜くことなく、エレベーターのワンシーンで、あ、これ森タワーだわ、と記憶が蘇ったほど。そして映画「シンゴジラ」で感じた、お馴染みの風景が破壊される様相に対する痛みを思い出した。

また、英語のタイトルのWeathering with youが秀逸過ぎる。

あの「君の名は。」の大成功の後、次作への期待や投資額や注目は格段に上がっただろうに、よく燃え尽きることなく、スポンサー企業の意図もナチュラルに織り込みつつ、こういった作品をクリエイトできるものだな~。新海監督、凄い(小並感)。野田洋次郎氏も(語彙力)。

エンドロールに流れる製作スタッフのクレジットに、多くの中国名を始めとする外国人の名前が。アニメの視聴者のみならず製作現場の国際化を感じつつ、先日の京都アニメーション放火事件を改めて無念に感じた。

そんなことを語り合いつつ、娘と椿カフェでソフトクリームあんみつ

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