淡々と

行動範囲が狭い主婦の静かな日々のあれこれ。家族のしあわせ、シンプルライフ。

恋愛太平記1

暑いというより熱い!日中スーパーに自転車で往復しただけで、生命の危機を感じるほどだった。大きなエアコンの室外機の前で熱風を浴びているみたい。信号待ちしている間に紫外線が容赦なく皮膚を直撃し、痛かった。

母の日に息子からプレゼントされた「星の王子さまミニバラ栽培キット」のミニバラが、待てど暮らせど発芽しなかった。その場合一回は種を無料で発送してもらえるらしく、今度こそ発芽させる自信はまったくないが、いつまでも発芽しない星の王子さまの植木鉢を放置をしておくわけにもいかないので電話請求してみたところ、ミニバラは完売したとかで、「代わりにこの木なんの木の種をお送りさせていただきます」と言われた。

この木なんの木気になる木ってハワイで見たけれどH社のCMで有名などでかい木のこと?「星の王子さまの植木鉢に植えるのですか?」と尋ねたら、「はい、観葉植物ですから」とのことだったが、一体どんな植物が生えてくることやら。

金井美恵子「恋愛太平記1」を読了。

ああ半分読んでしまったわ。3巻でも4巻でも延々と続けばいいのに。「で結論は?」という人には絶対に向かないような、オチのない生活描写がたまらなくいとおしい。句読点や鉤括弧のない文章で細々した描写が淡々と続く文体にすっかり慣れてしまい、ひたひた浸っている。村上春樹にしか書けない比喩もすごいけれど、金井美恵子先生の描写っていうのも名人芸だわ。映画のように情景や嗅覚までもがはっきりわかる。

4姉妹の物語といえば細雪は読んでいないので私にとっては昔読んだ子供向け若草物語だが、あんな明るく美しく前向きなクリスチャン的な物語ではなく、地方の裕福な家の4姉妹の結婚やら離婚やら不倫やら何やらが生々しく描かれている。

あるある、とか、わかるなあ、とか、わからん、とか、ひー、とかいちいち反応しながらも、もうすっかり高橋家の親戚か知人気分で高橋家の動向をウォッチ。彼女達の母ってのがまた強烈な存在で、というか私の母にしろ夫の母にしろ母親ってそれぞれ強烈な存在なんだわ。誰も母親を否定できないし、独善的で、でも超えられない愛すべき存在。私もその道を着実に突き進んでいるのかしら。それがオバサンへの道なのか。