淡々と

行動範囲が狭い主婦の静かな日々のあれこれ。家族のしあわせ、シンプルライフ。

ココ・アヴァン・シャネル

ココ・アヴァン・シャネル」を観た。観終わってから「むー、知人は面白いって言っていたのにい」とか、「予告の映像が入っていない」とか夫と二人でぶつぶつ言い出し、シャーリー・マクレーン主演の「ココ・シャネル」と取り違えたことに気づいた。遅し。DVDを返却にTSUTAYAに行ったら見事に二作品、隣り合わせに並んでいた。失敗。

映像は美しい。冒頭の孤児院の風景、ココは否定したけれどデコラティブな様式の貴族ファッション、美しい海辺、ラストのシャネルのファッションショーまで、もうどの場面を切り取ってもため息が出るくらい美しいのだが
いかんせん主人公ココがビッチ過ぎないか。これがフランス女性のスタンダードなのかしら、ゲイシャの国ル・ジャポン(芸者に対する美しい誤解がこの映画でも)の女性としては理解不能。ナイトクラブで知り合った貴族で将校のエティエンヌ・バルザンの屋敷に無理やり押しかけ居座るのだが、なんだかなー、身の程知らずで態度悪い。私だったらこんなイヤな女と関わり合いになりたくないわ。オドレイ・トトゥが好きな人ならこの映画を絶賛するかもだけれど、我が家ではまったく彼女を受けつけなかった。

エティエンヌ・バルザンは良かった。ウィットに富んだ会話で茶目っ気たっぷり。そんなに美人でもグラマラスでもないのに、ココのあの自信は一体どこから来るのかしら。エティエンヌ・バルザンご愁傷様でした。

そんな鼻っ柱の強いココが恋に落ちる相手が英国人実業家なのだが、何故か英国人ではないわよね、この俳優さん。残念。

ココとその姉がナイトクラブで歌うココリコの馬鹿げた歌が頭から離れない。