淡々と

行動範囲が狭い主婦の静かな日々のあれこれ。家族のしあわせ、シンプルライフ。

告白

交流戦パ・リーグ6球団が上位6位まで独占。いい先発ピッチャーが多いから?

文庫本化を待っていた湊かなえ「告白」をジェットコースターに乗って一気に読了。

殺された女の子、そして殺した男の子達に近い年齢の子供を持つ母としては気分爽快なストーリーではないが、しばらく金井美恵子先生の文章にどっぷり浸っていたので、あまりにも読みやすく紋切り型な表現に拍子抜けするもサスペンスドラマを観ているように面白かった。

特に第一章。重松清が書けばあまりの重苦しさに挫折して読破できなかったかもしれないし、高村薫が書けば文庫本3冊のボリュームになっていたわね。

子育ては本当に難しい。虐待は絶対にダメだけれど、毎日の接し方で、何が正解で何が間違っているのかよくわからない。愛情と溺愛の線引きも怪しい。「告白」では恐らく意図的に父親達の存在感を消しているが、私の身近でも頑張って立派に子育てしているシングルマザーが何人もいるし、父親がいない、もしくは父親の存在が希薄な子供達が不幸になるとしたら、世の中不幸な子供だらけになってしまう。

中島哲也 監督・脚本で映画化され、女教師役が松たか子ということだがぴったりかも。