文章教室

モナコGPを観ていて、相変わらずフォトジェニックではないクビサがなんとなく素敵に見えるのは何故何故と思ったら、今年のルノーって阪神タイガースっぽい。ロシア人ドライバーのペトロフ加入でプーチンがルノー支援を表明しているのだから、この際阪神タイガースもルノーのスポンサーに名を連ねたらいいかも。なんて余裕はないわね。まったく。

金井美恵子先生の「文章教室」を読了。

ああ、すごく面白かった！私でさえ。

難易度高く、もっとずっと知的レベルが高くて古い？フランス映画や哲学書に造詣が深い読者向けね。金井先生ってなんて博識で皮肉屋さんで頭のよい方なのかしら。先に読んだ「快適生活研究」に登場した中野勉さんと妻の桜子、桜子の母の絵真、亡くなった現役作家らの若かりし頃の姿が描かれている。

なんでもお見通しの心理描写やら、文章教室に通う専業主婦絵真のノート『折々のおもい』（笑）からしばしば引用される紋切り型の素人っぽい文章やら、ニアミスだらけの人間模様やらが流麗な長いセンテンスで。ああ！もっと私に読解能力があれば！と歯軋りしながらも一気に読んだ。

この本を読むと凡庸で俗っぽい文章しか思い浮かばない自分が情けなくなるわ。絵真以下。

作者あとがきも「ケッサク」。しかし解説を請け負った三浦さんって勇気あるわ。私が「文化人」なら金井先生の書評やら解説やらの執筆は一切辞退申し上げると思う。怖すぎます。