淡々と

行動範囲が狭い主婦の静かな日々のあれこれ。家族のしあわせ、シンプルライフ。

東京物語

国外在住の昔の上司(外国人)が今秋東京で100人超規模の立食形式のパーティーを開きたいらしく、ただそれだけの情報ですべての手配を私に押し付けようとしている気配。適当な場所を見繕って、見積もり出してもらって、予約して、メニュー決めて、会場のデコレーション決めて、招待客のリストを作成して、招待状を作って発送して出欠確認して、当日の受付して、ってことかしら。無謀過ぎるよ。関わり合いになりたくない。どうやって断ればいいのか発言小町に相談したいくらいだわ。昔お世話になったというのに、仕事を持たずに時間があると思われている私が引き受けないというのは酷いことでしょうか、とかなんとか。

奥田英朗の「東京物語」を読了。特に奥田ブームというわけではなくたまたま回ってきただけで、しおり代わりに夫の同僚と夫の飛行機の搭乗券が挟んであった。お疲れ様です。

1978年に主人公が田舎(と言っても名古屋なのだが都会に対するコンプレックスが強烈!)から上京して浪人生活を始めるあたりから大学入学後演劇部にどっぷり漬かり、やがて中退して零細広告代理店で働き始め、駆け出しコピーライターから仕事デキル俺になり、その後独立し都会をスイスイ泳いでいる時代はバブル絶頂の1989年。キャンディーズ解散、ジョン・レノンの死、江川初登板、新日鉄釜石同志社、などなど、その当時の音楽やスポーツ時事が沢山盛り込まれ名脇役。奥田さんは私より少し上の世代なのだけれど、ああ懐かしい、と思いながら読んだ。日本に勢いがあった頃ね。

少し前テレビで仕送りゼロ大学生の話題を取り上げていた。長引く不況で親元離れて生活する大学生への仕送り額が年々減っているらしい。奨学金で学費を払い、バイト代を切り詰めて切り詰めて3食自炊したり、交通費節約のために歩いたり、当然飲み会等には参加せず。同じ日本人でも行け行けどんどん期を経験した世代と完全に停滞期に生まれ育った世代とでは同じ日本人でもえらい違いがあるんだろうな。単なるジェネレーションギャップだけでは説明できない。