淡々と

行動範囲が狭い主婦の静かな日々のあれこれ。家族のしあわせ、シンプルライフ。

ラッシュライフ

久々に朝からいい天気。裾野まで真っ白な富士山がくっきり見えたが、その手前に連なる山々がアバター的な鮮明さですごい存在感を放っていた。

「目に潤いを与える目薬を買ってきたよ~」と夫。「古いの捨てて今度からこっちを使ってみて!!」「しっとり感がこれまでのと全然違うんじゃない?」と嬉しそうに新しい目薬について説明してくれたが・・・私が愛用中の目薬と同じものなのよね、とは言い出せなかった。

伊坂幸太郎の「ラッシュライフ」を読んだ。

lash - lush - rash - rush を引っ掛けた人生。こういう引っ掛け方は日本人ならではの発想だけどそれはさておき。文庫本の後書きにも触れられていたが、映画「スナッチ」や「パルプフィクション」や「レゾボアドッグス」みたいな感じ。5組のばらばらな話が徐々に絡み合って終結に向かう、ジグソーパズル好きなら確実に楽しめるストーリー展開。タランティーノ監督で映画にしたら面白いのでは、と思ったが、私が思いつくまでもなく伊坂作品はこの小説も含め結構映画化されている。気分転換をしたい時にささーっと簡単に読める娯楽作品。「愉快なギャング」シリーズの土台かな。

地区の子供会で入学・進級・卒業祝いに図書カードを配ることになっていて今回手配をしたのだが、「図書カードよりQUOカードがよかった」という声が上がりびっくり。本よりコンビニで使えるQUOカードの方がイマドキの子供達は喜ぶらしい。入学・進級・卒業祝い貰ってコンビニでお買い物ですか。伊坂作品みたいに子供達でも気軽に楽しめる本も沢山あるのだから、まず一冊読んで読み上げた達成感を味わって欲しいなあ。