淡々と

行動範囲が狭い主婦の静かな日々のあれこれ。家族のしあわせ、シンプルライフ。

蝉の抜け殻

息子の合格発表前夜、何故か緊張して殆ど眠れなかった。私立がよいのか公立がよいのか、もうよく分からず、でも勝負事には勝たなきゃいけない、と思ったのか。

10時発表開始なのに息子が家を出たのが10時。掲示板に合格番号を張り出すのではなく、一人ずつ封筒を受け取り、その中に合格と書いてある人だけが入学手続き書類一式を貰いに行く方式らしく、本人曰く「列に並びたくないから」と。東京でも大阪でも両祖母が10時から携帯を握り締めつつ固定電話の前で仁王立ちして待っているというのに。

結果は合格で、あちこちに電話をかけたり、かかってきたりで、ようやく落ち着いて女子フィギュアの演技を観ることができた時には既に鈴木明子ちゃんだった。「ウエストサイド物語」のステップが大好きで、いつ観ても泣ける。そしてこういう観客がノリやすい弾ける曲を今の真央ちゃんに使って欲しかったなあ、と思う。

ミキティクレオパトラもすごく良かった。4年前のトリノのあの演技は観ていて胸が痛んだが今回は堂々と演じ切って素敵だった。にしても点数が伸びないのは何故。

金さんはプレッシャーの中ノーミスで素晴らしかったけど、あの天文学的な数字に唖然呆然。こりゃ真央ちゃん逆転するのは不可能だわ。

ラフマニノフの「鐘」に決まった時、えー、よりによって何故あの曲!!と驚き一般受けするわけないのでみんな暗いだの重いだの言いたい放題だろうな、とラフマニノフ愛好家の私はイヤな予感がしていたのだが、真央ちゃん頑張って難度の高そうなプログラムを仕上げてきた。ミスはあったとしても金さんとフリーであの点差、しかも後続のロシェットと僅かにコンマ幾つの差って、プログラム構成ミスなの?それとも大人の事情ゆえ?採点競技は素人にはよくわからないわ。

最終滑走16歳の長洲未来ちゃんは伸び伸び素晴らしい演技で魅了。4年前に真央ちゃんがトリノに出場していたら・・・。

今回の結果についてタラソワさんやモロゾフさんの見解を聞いてみたい。

そんなこんなで息子の受験終了とバンクーバーオリンピックほぼ終了で、蝉の抜け殻のように魂が抜けてしまい、今は疲労感だけが残っている。頑張ったのは間違いなく息子やアスリート達なのに。力いっぱい応援するのも疲れるものだわ。