淡々と

行動範囲が狭い主婦の静かな日々のあれこれ。家族のしあわせ、シンプルライフ。

Flashbacks of a fool

最強の007ダニエル・クレイグ主演のFlashbacks of a foolを観た。日本未公開作品。好き嫌いの評価がきっちり分かれる作品だと思うが、我が家では久々にすごく好きな映画に出会えたと大絶賛。少数派かもしれないけど、好きな人はとことん好きな作品だと思う。Roxy MusicDavid Bowieファンにはたまらない映画。特に70年代にティーンエイジャーだった人なら感涙しそう。

ダニエル・クレイグが演じるのはドラッグと女に溺れ、全盛期を過ぎ既に過去の人となった英国人俳優@ハリウッド近郊のビーチサイドのモダンな邸宅。Tom Fordのスーツをビシッと着こなすダニエルは最高だけど、白いシャツにデニムのダニエルもああなんて素敵。ダニエルのmiddle age crisisっぷりも良かった。きりりと理知的なサイボーグのような役柄だけではなく、退廃的なダメな中年男も演じられる渋さが好きだわ。

親友の死を告げる母からの電話で彼の封印された過去がフラッシュバック。南アフリカで撮影されたという幼少期のエピソード@イギリス寒村のビーチサイドがその後展開していくので、ダニエル目当てでこの映画を観ると出番の少なさにがっかりするかもしれない。でも少年時代の主人公ジョーを演じる美少年ハリー・イーデン君が初々しい。早晩ブレイクしそうな将来有望株。

冒頭暫く経って夫が「ダニエル・クレイグのPVみたいやな」と呟いていたが、監督が音楽PVやCMを数多く手掛けた人らしいのであながち的外れな感想ではないかも。美しいカメラワークや音楽の使い方がPVっぽい。David BowieのIt Ain't EasyやJean Gemie、そしてなんと言ってもRoxy Music!!If There Is Somethingが流れ圧倒された。

ラストもいいけど(わかりやすいプロットではあるが)、ハリウッド近郊のレストランでの元ハリウッドスターと生意気そうな若造の映画監督と片時も携帯を離さない、いかにもセレブな業界人気取ったプロモーターとのランチシーンも印象的だった。

これいいね~とエンドロールで余韻に浸っていたら、最後の最後でヨーホワッツアップ系のラップ音楽が。あれは要らなかったような気がする。

勿論ダニエル・クレイグ脱ぎます。冒頭からいきなりダニエルのゴージャスボディ全開。この人とジェイソン・ステイサムは脱ぐな~。同年代の英国人同士、何かコラボしたらいいんじゃないかな。ゴージャス・ボディと言えば先日のK1グランプリで観たバダ・ハリピーター・アーツ。決勝ではセミーに敗れたが10キロ増やして更に鍛え抜かれたバダ・ハリアリスター・オーフレイムの一戦は良かった。もういい加減引退してもいいんちゃうの、のピーター・アーツは、少し前のボテボテの身体が嘘のように鍛え上げられ、とても39歳には見えなかった。