淡々と

行動範囲が狭い主婦の静かな日々のあれこれ。家族のしあわせ、シンプルライフ。

誰も守ってくれない

母から生栗を大量に貰ったので、栗おこわにするべくせっせと皮を剥く。剥いて剥いて剥きすぎて、人差し指がまだ痛い。甜菜糖をまぶして、ジプロックに小分け冷凍保存する。栗の皮むき鋏を使えば、本当に鬼皮と渋皮を簡単に剥くことができるのでしょうか。使用頻度が少ない上にお高いので毎年この時期悩みます。

この映画の4ヶ月前に起こった事件を描いた「誰も守れない」というドラマが今年始めに放映され、とても面白かったので、続編にあたる「誰も守ってくれない」にかなり期待していた。

ドラマではミ、スターマークX兼ミスター通産省である佐藤浩市様と、松田龍平の二人の刑事のやりとりが絶妙だったのだ。これを観ていないと映画版の面白さが半減するので、ドラマもDVDに収録したらよかったのに。

いやもう突っ込みどころ満載の映画ではあるが、恐らくこの突っ込みどころを計算した上で製作しているんだろうな、突っ込んでもらってなんぼ、みたいな。

事情聴取中の犯人妹の携帯電話を自由に使わせていいのか、とか、15歳の犯人妹とその彼氏を同じ部屋で一晩過ごさせていいのか、とか、とにかく「は、ちょっと待って」の連続。

ドラマと異なりキレキレの松田兄の出番が少なかったのは残念だが、東京の街中のカーチェイスは実に臨場感があった。カーチェイスはハリウッド映画のお約束で、もはや手に汗を握ることも少ないのだが、これよく東京で撮影できたな。

一癖も二癖もありそうな記者役の佐々木蔵之介様も素敵だった。蔵之介様はホストだってよきパパだってフクベエだって何でも演じちゃう。が思わせぶりだっただけで、蔵之介様とミスター通産省との対峙場面がとうとうやってこないまま終了。あれー。

一番のホラーは柳葉敏郎 。気のいいペンションオーナーから一変し、「あんたなんか顔もみたくないんだ」とキレたかと思うと、コーヒー持ってきて「さっきはごめん」的な発言。情緒不安定過ぎ。最後にミスター通産省に「今度は家族を連れてきてください約束ですよ」的なことを言っていたが本心はどうなん。

テーマは加害者家族の人権保護という重いものだが、最初から最後まで本当に楽しめた映画だった。観てよし、終了後突っ込みどころを語り合って楽し、そして西伊豆に行ってみたいな。