淡々と

行動範囲が狭い主婦の静かな日々のあれこれ。家族のしあわせ、シンプルライフ。

Fargo

ダルジが引退表明した途端にマスコミが一斉に「残念です」と方向転換したのには唖然。どのお口が言うの?今回の騒動について誰か双羽黒に感想を聞きにいってくれないかしら。

No Country for Old Menに取り憑かれた勢いでコーエン兄弟監督作品Fargoを観た。

舞台はカナダ国境沿いの雪深いノースダコタ州ファーゴ周辺で、寒々しい映像が続く。凍える。根底のテーマはNo Country for Old Menと同様。ダークな世界、暴力、理不尽の息が詰まるサスペンスだが、さすがに10年位経過しているだけあって、No Country for Old Menの方がずっと熟成されているしかなりお金がかかっている。こういう低予算で面白い映画は大好きだけど、観る順番が逆だったかも。

笑ったのが徹底した中北部訛り。皆さん終始Yah yah言ってた。妊婦の女性警察署長の声を聞いた瞬間にBurn after Readingでブラピと共にスポーツクラブに勤務し美容整形を強く望んでいた女性だと気がついた。あの声大好き。フランシス・マクドーマンドコーエン兄弟の片方の妻で、この映画でアカデミー主演女優賞を獲得したらしい。日本で言えば宮本信子みたいな感じかしら。すべての目撃者に「変な顔の人、とにかく変な顔」と言われ続けた誘拐犯の一人はレザボアドッグスでチップを払うのが大嫌いな、いつも愚痴愚痴言ってたミスターピンク役。妻誘拐を企てるカーディーラーの男ジェリーが、とにかくダメダメのルーザーで、破綻っぷりがすさまじく痛々しかった。