淡々と

行動範囲が狭い主婦の静かな日々のあれこれ。家族のしあわせ、シンプルライフ。

No Country for Old Men

赤星さんが日テレ解説者に。地味にサンテレビあたりで解説するのかと思っていたわ。全国ネットで活躍することになり、関東在住の私は嬉しい。日テレの巨人寄りの実況で、赤星がどんな解説をするのか楽しみ。球団からは「赤星選手の引退試合について、実施予定はありませんので、お知らせいたします」と不親切に一行だけ発表になっていたが、それだけ問い合わせが多いのだろうな。そして赤星の頚椎は、セレモニーの引退試合も出来ないくらい深刻な状態なのか。

週末に観た「ノーカントリー」にいまだに取り憑かれている。これまたすごく面白かったBurn after Readingのコーエン兄弟監督作品。

それにしても邦題の「ノーカントリー」って何?No Country for Old Menが原題なのだが、長すぎるから適当に切って「ノーカントリー」って。能天気な。

この映画は以前レンタルしてワクワクしながら観ていたのにすごくいいところで(モスが潜伏するホテルに殺人鬼到着)「ごめん・・・眠い、もう無理」と不覚にも私が睡魔に勝てず、途中で止めてしまった作品だったのだ。今回は万全の体制で再生。

圧倒的な暴力と不条理を描いたスリラーで、ひー怖い!と震えながら引き込まれてしまう。無慈悲な殺人鬼がなんとも不気味。

どのエピソードも印象深くて記憶に残っている。冒頭で殺人鬼が警察につかまる。警察署内で電話をかける保安官に背後からそっと忍び寄り、手錠をかけた腕で首をぐいぐい締め上げる。死んだ保安官を残して立ち去る殺人鬼。殺しそのものよりも、床上の保安官の足元に残された黒い無数の跡が怖い。保安官が抵抗した痕跡が。

荒野の果て田舎のガスステーションの主人と殺人鬼の息が詰まるような会話も怖かった場面の一つ。あんな怖い客が来るかもしれないから田舎の店番はイヤだな。

冷徹で自分の流儀に従って完璧に殺人を遂行する殺人鬼だが、不慮の交通事故は避けられない。これも不条理か。

保安官とその妻の朝食の場面で映画は終わるのだが、その終わり方が唐突で、夫と同時に「えええ!?」と声を上げてしまった。この終わり方で良かったのか、その後随分話し合ったが答えは出ない。

麻薬取引の大金を奪った男モス役のJosh BrolinがW.の
ブッシュ米元大統領であることに、最後のクレジットを観るまで気がつかなかった。主人公は恐らく宇宙人トミー・リー・ジョーンズ演じる保安官なのだろうけれど、アカデミー賞助演男優賞を獲得した殺人鬼役のスペイン人ハビエル・バルデムが圧倒的な存在感だった。

宇宙人と言えば息子の受験まであと僅か。本人は自覚していないのだろうがプレッシャーと自信と不安と自意識がごちゃごちゃになり、宇宙人化しているようだ。宇宙人との交信に非常に苦労する今日この頃。早く春にならないかな~。