淡々と

行動範囲が狭い主婦の静かな日々のあれこれ。家族のしあわせ、シンプルライフ。

サバイバルファミリー

映画「サバイバルファミリー」は、ある日突然電力供給が止まり、ライフラインや情報伝達手段が停止するという極限状態を描いた作品。悲惨ではあるがユーモアが散りばめられていて救いがあった。

小日向文世演じる今一つ頼りないサラリーマン父と、深津絵里演じるしっかり者の専業主婦、自己中気質の大学生の息子と高校生の娘で構成される割とバラバラな家族が、生き延びるために必死の体験を通して家族の絆を深めていく。

現代人は電力がまさに命綱。電力が停止すると何もかもがお手上げになることを、嫌というほど思い知らされる。

キャッシュカードや通帳、クレジットカード、電子マネーの類はまったく役に立たない。しかしハードキャッシュが重宝されるのは最初だけで、やがて人々は物々交換を始める。そして自転車最強。食料と水がある田舎こそが、人々が目指すべき場所なのだ。

その映画を観た時、EMP攻撃を連想した。敵国の上空で電磁パルスを発生させ、すべての電子機器を無力化すれば、半年から1年以内に殆どの人が死ぬとか。然るべき時間を経て侵略する時には、領土のみならず無傷の建造物等も含めて手に入るという極めて効率のよい兵器らしい。

それはSFの世界の話だと信じたいけれど、今回まさか台風の影響で大規模停電が発生するとは。

台風が去って玄関のドアを開けたら、一体どこから飛来してきたのかガラスの破片や造作物の切れ端が散らばっていて驚いた。近隣のあちこちで被害が確認されたが、台風のコースが少しだけずれていたら、より強い暴風を受けて大規模停電となったのは、対岸の千葉ではなくここだったかもしれないな~。

サバイバルファミリー DVD