淡々と

行動範囲が狭い主婦の静かな日々のあれこれ。家族のしあわせ、シンプルライフ。

チェ 28歳の革命

夏休みに二泊三日で小旅行に出掛けたのだが、部活と体育祭の練習と宿題で余裕のない息子は不参加を表明。中学入学以降は部活だなんだって親と出掛けることは殆どなくなってしまう。

この際だから朝晩の植木の水遣り、掃除機だけに及ばずトイレや洗面台やシンク周りの掃除、洗濯などなど一通りの家事の基本を教えたところ、生真面目にこなしていたらしく良い経験になったようだ。三度の食事のことを考えるのが一番面倒くさかった、と報告。夕飯に何故か麻婆豆腐を作ろうと思いたち、長葱は割愛しクックドゥーと挽肉と豆腐を買ってきて作ったところ、豚挽肉ではなく牛挽肉だったらしく美味しくなかった!とか。日頃の私の苦労が少しでもわかってもらえたらそれでいい、と思ったが、そんなの二日位でキレイさっぱり忘れてしまったようだ。

ティーブン・ソダバーグ監督作品「チェ 28歳の革命」を観た。正直しんどかった。長いなあ、と思いつつ最後まで辛抱強く頑張って観た。キューバの歴史も革命家チェ・ゲバラに関する知識も殆どないし。映画としては上質で美しく丁寧に作りこまれているのだが、いかんせんBGMも殆どなく、革命家チェ・ゲバラのカリスマっぷりを見せつけるハリウッド的なエピソードも特になく、ゆっくりとしたペースで淡々と描かれているので盛り上がりに欠ける。

喘息持ち、お医者さん出身、勤勉で規律を重んじ厳格で公正なリーダー、といったところなんだけれど、若き日々のチェには特段魅力感じなかったなあ。盗んだアメ車に乗ってハバナに向かう兵士達に返してこい!と命じる場面も紋切り型だったような。チェは28歳には見えなかったし。

後編の「チェ 39歳 別れの手紙」を観るか思案中。二部作合わせて4時間30分。