Bangkok Dangerous
ニコラス・ケイジがハードボイルドなプロの暗殺者を演じているのだが、「これを最後にこの世界から足を洗うぜ」と引退を決意するくらいだから、相当ピークを下りきった脇の甘い主人公だった。プラハで引退しとけばよかったんじゃないの。
何を思入れしたのか、「昔の俺の目にそっくりだぜ」ってことでパシリに雇った怪しげなタイのお兄ちゃんを弟子にしてしまうし。
これまたどこに惹かれたのか、昨日10年間の無人島生活から戻ったってわけでもないのに、薬局に勤める聾唖の女性に突然フォーリンラブ。しかもタイエアー勤務のエキゾチックな客室乗務員風ではなく、従順で身持ちの堅そうな妙齢の中華系女子。
水上マーケットを見せたかったのはわかるが、プロの殺し屋ならとっとと殺せるはずなのに無駄に追いかけっこするし。わかりやすい伏線で最後の殺しの相手はバレバレ。
痛々しいまでにすべてがB級。せめて主演がジェイソン・ステイサムのような本物のマッチョだったらまた違った印象だったかもしれないが、ニコラス・ケイジの髪型がきもいよ。
まあ、でも、タイが舞台ってことでよしとする。もしかして「ブラックレイン」で描かれるジャパンみたいな感じなのかもだけど。せっかくだから王宮や寺院をばんばん映して欲しかったな。
サッカーの本田圭佑様激似くんが出てきて、カメオ出演なのか最後まで気になった。夫も同様の疑問を抱いたようで、二人でエンドロールの出演者名をガン見。