イーストウッド二作
クリント・イーストウッド監督の作品が大好き。抑えた質感。
「グラントリノ」はストーリー自体は実にシンプルで派手さはまったくないが、つくづく、久々によい映画を観ました。イーストウッド自身はこの映画で俳優業を卒業とのことだが、この役はイーストウッドが演じるべき役だったと思う。
ドリームカーを所有し、きちんとメンテナンスして、ピカピカに磨き上げて乗る。ガレージにすらりと並んだ工具。よく手入れされた家と刈り揃えられた芝生にパティオでビール。頑固一徹の愛国者。ラストも非常によかった。
何が驚くって、この作品が実話に基づいて作られたってこと。アカデミー賞主演女優賞にノミネートされていたが、うーんアンジー微妙。演技派の大湯女優っぷりが鼻についてしまって・・・。ジュリア・ロバーツのエリン・ブロコビッチほど力強さを感じないし。トゥームレイダーやMr Mrs スミスの破壊力のあるセクシーダイナマイト
でカッコイイ役でないと!という固定概念を払拭したかったのでしょうけど。アンジー以外の部分はとてもよい作品だったよね、というのが我が家の結論。それにしても観たいDVDが目白押し。