淡々と

行動範囲が狭い主婦の静かな日々のあれこれ。家族のしあわせ、シンプルライフ。

夏の終わりに

夏らしい夏ではなかったが既に秋の気配。梅雨の頃からゆっくり読み進めていた「利休にたずねよ」を読了。

美しい小説。読み終えてしまうのが惜しくて、一行一行ゆっくり読みました。小説の構成も好き。しかしマディソン郡の橋風味が。フランチェスカが利休生涯の想い人に?あーりーえーんー。ロマン溢れる男性読者には受けるのかな。

それにしても昔の日本人の美意識の高さに感心してしまう。利休が今日の日本にやって来たら落胆するだろうな。統一感のない建物群。張り巡らされた電線。ノイズ。人気小説の映画化が大流行だけどこの小説はどうだろう。美の世界を映像として見てみたい。緑釉の香合を。利休は渡辺謙さんあたりで。